舌切り雀
11月19日(木)
晴れ
とても暖かく、いや、暑いくらいの小春日和だ。
今日からリフレッシュ休暇を取り、心身共にリフレッシュしたい。
軽井沢の旧道を走っていると、美味しそうな食堂を見つけて慌ててUターン。
店内は時計に車の雑貨やらランプ等が沢山あり、見ているだけで飽きない。
高齢のご夫婦が営んでおり、とても落ち着くお店だ。
ランチの唐揚定食。
とても美味しくしかも安いので、また是非来たい。
お洒落なショットグラスをひとつお土産に買ったので、帰って一杯が楽しみだ。
9月に霧積に行く時にも通った歴史あるメガネ橋は、いつ見ても素晴らしい。
今回の旅の目的、鉄道文化むら。
入場券が切符とは、とてもお洒落。
ロータリー除雪車は凄い迫力。
アプト式ラックレールとあさま。
園内を一周するミニSLに乗った。
踏切の手前で機関士が警笛を鳴らす所なんかたまらない。
機関車の炉には石炭がしっかり燃えていて、小さいくせに本物の蒸気機関車である。カッコいい。
停車中には毎回給水なんてのも実にリアル。
客車の雰囲気も最高。
もっとずっと居たかったけど残念ながら時間なので、後ろ髪を引かれる思いであとにした。
今夜は舌切り雀のお宿。
とても広くて大きいホテルで、ロビーには舌切り雀のお話をする舞台があった。
夜の7時半から始まるらしい。
どんなお話だったかなぁ。
広くて綺麗なお部屋。
寝室は別の部屋で。
温泉も建物別に2ヶ所あり迷ってしまうが、ゆったり浸かって部屋で一杯。
至福の時間だ。
楽しみにしていた晩御飯。
山国なのに豊洲から直送というアワビが。私は大好物なので素直に嬉しい。
お酒が進む。
部屋に戻ってまたまた一杯やっておやすみ。
11月20日(金)
小雨
ゆっくり朝食を頂く。
おにぎりとコーヒーゼリーがとっても美味しかった。
しばらく洗車していなかったのでホコリが雨でかたまりみっともないので、駐車場のはじっこにあったホースを借りて水をぶっかけて出発。
雨が降ったり止んだりの中、今回の旅の2つ目の目的地である赤城山のお土産屋を目指し、赤城山へのワインディングロードをかけ上がる。
もう6、7年前になるだろうか。
悪夢だった原因不明の病に犯され、温泉療養に行く途中に立ち寄った土産物屋。
そこのオヤジが整体師で私の身体の異状に気付き、その二階に無理やり連れていかれてバキバキやられた。
親父さんにその時のお礼を改めてしたかった。
店には息子さんがおり、ご主人の事をお話すると、今年の始めに90歳で亡くなられたと。
親父さん、あの時はありがとう
御冥福をお祈りいたします
沢山お土産を買い、揚げ饅頭もとっても美味しかった。
いつかまた来ます。
方角だけ定めて適当に走っていると、目の前に突然現れた巨大サージタンク。
一度来てみたいと思っていたのでビックリした。
水圧鉄管の上に橋がある。
そこからサージタンクへ。
凄い迫力。
最後はタンクから水力発電所へ向かって一気に叩き落とす。
ぞくぞくだ。
偶然通りかかった憧れの場所に来られて、嬉しくて嬉しくて時間のたつのも忘れてそこらじゅう見て回った。
だいぶ予想外に時間が過ぎたので、街場で遅めのお昼前に。
担々麺、たまに食べると美味しい。
精算しようとすると事件発生。
ジャケットを着てチーフを直そうと、ポケットに手をやるとチーフが無い。
奥に入っちゃったかなと思い手をつっ込むがやはり無い。
恐らく厚手のストールに絡まって、何処かで落としたみたいだ。
気に入っていたやつなのでとっても悲しいけれど、自分のした事だ。
素直に反省しよう。
気を取り直して伊香保温泉を抜け小雨のぱらつく中、榛名のワインディングをかけ上がる。
今回は走り屋だな
雨がやむ頃に到着した今夜のお宿。
鳩の湯温泉。
昨夜は雀で今夜は鳩か。
離れのお部屋に通された。
離れは二部屋あり、お隣さんはスリッパがひとつなのでお一人様だ、静かにしよう。
なんともたまらないお部屋で最高だ。
やはり私はこういう宿が大好きみたい。
窓の外ではとってもキレイな声でさえずる鳥がいた。
心が和む。
温泉も素晴らしく、楽しみの一杯をやって晩御飯。
地酒を沢山頂いて、お部屋でさらに一杯やっておやすみ。
11月20日(土)
曇り
朝御飯を頂いて出発の準備。
お隣さんは晩御飯も朝御飯も呼ばれなかったので、素泊まりか湯治で滞在しているのかな。
部屋を出るとお隣さんと一緒になった。
スーツケースを引きながら出てきたその方は、とても美しい若い女性でビックリした。
宿のご主人と車に乗って行ったので、最寄りの駅まで送ってもらうのだろうが、きっと温泉の達人に違いない。
私も見習わなければ。
山道を選んで走っていると、鷹が蛇を捕まえて格闘している場面に出くわし、しばらく呆気に取られて見ていた。
横川駅で釜飯を買い
浅間山のふもとでケーキを買い
道の駅でおにぎりを食べて、コロッケを買って帰宅した。
今回は色々とあったが、強く印象に残る旅であった。