丹後半島
10月22日(木)
パソコンの電源を終業5分前に落とす。
腕組みしてゴングが鳴るのをじっと待っていると、何故だか緊急事態だ。
これも仕事だ、若いのを3人かき集めて対応する。
そんなこんなで出発が2時間遅れたが、シャワーを浴びて旅立つ。
相棒達は行く気満々で玄関で待っているが、残念ながらお留守番だ。
土砂降りの中ひたすら下道を走り、給油以外ノンストップで日付が変わった夜中の2時に、琵琶湖の近くの道の駅にたどり着いた。
早速一杯やって眠りにつく。
10月23日(金)
小雨
今日は会社をサボりだ。
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この駅は前にも単車でお世話になっているが、その時も雨であった。
あの時のツバメの子供の巣かなぁ?
あの時は雨で折れかかった心をなぐさめてくれたね、ありがとう。
ゆっくりと朝食をとって、9時に出発する。
ここら辺の単車乗りには定番の、メタセコイヤ並木に寄り道。
途中コンビニで軽く昼食。
相棒達が居ないので、とにかく走る。
下道をひたすら走り、たどり着いた山の中の秘境駅。
最高だ。
階段を上がり始めると列車が来た。
本数が少ないダイヤなのに、なんとも素晴らしい偶然。
そこからまたまた山の中を走る。
途中の神社がたまらない。
参拝して道中の無事を祈る。
目指すは丹後半島だ。
日本列島で何故かここだけ空白であった。
伊根の船屋までは行ったのだが、半島をまわったことは無かった。
ドキドキとトキメキながらひたすら走る。
久美浜の小天橋とやら。
そしてやっと着いた今夜のお宿。
海沿いの雰囲気のある宿だ。
中に入ってビックリした。
外のイメージとは裏腹で、なんともオシャレだ。
ロビー
ビジネスプランなので、布団は敷いてあるのが嬉しい。
オーシャンビューだ。
温泉にゆっくり浸かって疲れを癒して、お部屋で晩御飯。
ビジネスプランなので折弁当だが、なかなかどうして、中身は板さんがしっかり造ったお料理でとても美味しかった。
私はあまりたくさん食べられないので、これで十分満足。
地図で明日のルートを悩みながら、ゆっくり地酒を頂く。
外は雨が激しく降っているが、楽しい時間だ。
今夜は早めにおやすみなさい。
10月24日(土)
物凄い雨の音で目が覚める。時計を見ると5時だ。
朝御飯の前に精算をしに行くと、女将さんが『早く立つならご飯を早めにしますよ』とのありがたいお言葉。
出発する頃には雨もあがり、おかげで30分も早く出発出来ました。
朝御飯もとってもおいしく、生まれて初めておひつを空にしてしまった。
ずっと来たかった丹後半島。
思い描いた通りの素晴らしい所だった。
岬を越えた辺りからは断崖絶壁のさらに険しい道になり、改めて感動した。
そして定番の伊根の船屋。
人が沢山出始めたので、そうそうに引き上げる。
建物の道路側。
中をのぞかせてもらったが、こんな風になっていた。
波が高いときは大丈夫なのかなぁ?
天橋立を素通りし、舞鶴を抜け、遠くに駅を発見。
松尾寺駅。
これまた素晴らしい駅だ。
改札も最高だ。
さらに走りたどり着いた三方五湖の近くの酒蔵。
今回の旅の目的の二つ目でもある。
私にとってここのいわゆる普通の酒が、日本で一番好きなお酒である。
とろっとした甘口でもう旨すぎ。
10年ほど前に寄ってから、ノックアウトされた。
私は大吟醸とかのいわゆる高いお酒は呑まない。
純米酒も大好きだが、あくまでも普通のお酒が大好き。
沢山買っちゃった。
早く呑みたいな。
大切に毛布にくるんで、さぁ出発。
またまたとにかく走る。
一人旅の特権で、好きなだけ走れる。
途中豪雨の中、たどり着いた今夜のお宿。
20年ぶりくらいの山中温泉。
チェックインのラッシュで凄かった。
渓谷沿いのキレイなホテルだ。
ここも布団が敷いてあるので嬉しい。
早速温泉に浸かってから、大好きな一杯。
晩御飯に行こうと廊下に出ると、ロボットが掃除をしていたので、しばらく観察してしまった。
晩御飯は早めに切り上げて、部屋に戻り地図を見ながら一杯やっておやすみなさい。
10月25日(日)
曇り
早めに朝御飯を頂き直ぐに出発。
宿の近くの道の駅にあった電車。
カッコいい。
それからは大好きなダム三昧だ。
堤体の上を国道が通る我谷ダム。
カッコいい。
狭い山道をどんどん登って次は九谷ダム。
スケールがデカイ。堤体の上を走ったらお尻がムズムズしてたまらない。
最後は龍ヶ鼻ダム。
キレイなダムだ。どれもみんなカッコいい。
さぁ、あとは無事に帰るだけだ。
九頭竜湖を抜けてルートに悩む。
また少し雨が降ってきた。
安房を越えるか中仙道を上るか。今日は人が沢山出ているので中仙道に決める。
この街道では必ず立ち寄る大好きなドライブイン。
残念ながら日曜日なのに休業だ。
また来るから楽しみにしてますよー。
お天気はすっかり晴れてきた。
そこからはノンストップで無事帰宅。
丹後半島は素晴らしかった。
そして楽しかった三日間であった。
総走行距離
1097キロメートル